有栖川記念公園 の ハナミズキ




 2011.3.11(金曜日).14:00 日比谷線広尾駅に着。徒歩5分で港区立有栖川宮記念公園。峰与志彦さんが原木らしいのがあるといっていた公園である。元は、南部盛岡藩の所有地。宮様に所有権移転したのは、維新のときなのだろうか。官軍に楯突いついた筈、とすると、宮様に・・・。
 公園管理で剪定中の職人さんに ハナミズキの位置を伺った。さらに、愛犬と散歩中の奥様にも尋ねた。直ぐ上の中央図書館ならしってるかも・・と教えられた。
図書館受付で質問をしていると、突然に眩暈か、とおもうほどの、立って居るのが苦しくなった。巨大地震の開始であった。

私は咄嗟に外にとびだし、公園の樹木につかまって様子をみた。長い時間、ゆれている。図書館内から、50人ほどが館外にとびだしてきた。
一段落かとおもい、また、公園にくだった。手弁当の昼食中の青年に尋ねると、白色の花ですといった。白色、原木にかぎりなく近いぞ、とうれしくなった。いつも、ここで、昼食を摂っている理系の学卒1年目の青年であった。今は、梅の花がきれいです、といった。彼に私とハナミズキを入れて写真をとってもらった。その直後、また、大地がゆれだした。近くの教会の像がガタガタと音を立てて、左右に大揺れしていた。
この日、交通機関は停止。喫茶店で1時間も待って様子を見たが、諦めた。
17:00に非常食のパンを購入して、携帯の水を確認し、皇居を目指して歩き出した。なごりの盛岡交番があった。四谷を過ぎた。多勢が歩いていた。途中、瓦や硝子の散乱地も通った。21時近くに、面影橋に着き、家路に着いた。携帯電話は不通で、家族に心配をかけてしまった。
 ハナミズキの取材は、収穫大であった。